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2023年1月 6日 (金)

大阪府が被った「土砂ビジネス」の被害 いい加減な「土砂ビジネス」もあることを肝に銘じるべき! 

豊能町 崩落事故

平成26年2014年2月25日午後7時45分ごろ、大阪府豊能町で土砂崩れが発生。土砂は長さ約200メートル、高さ約2~4メートルにわたって府道に流れ込んだ。電柱が倒れ、付近の約1300世帯が一時停電、府道は、土砂崩れ後、車両が通行できない状況。

事件を起こした大阪市内の建設業者は、府砂防指定地管理条例に基づいて開発を申請。府が許可した。「果樹園の造成」は表向きの目的で、実態は建設残土の搬入だった。当初から届け出の面積や高さを大幅に越えて運び込まれ、「約14万㎥」の残土が積み上げられ、崩落はこのうち「約9万㎥」。熱海市伊豆山の土石流で崩れた「約5万5千㎥」を超える規模だった。

 行政の弱腰な姿勢もあぶり出された。府は「搬入の中止」や「早急な是正工事」を「100回」近く求めたとされる。だが、「強制力がない行政指導」にとどまり、業者は馬耳東風だった。「府が土砂撤去の是正命令を出し、開発許可を取り消したのは残土が崩落した後だった」。

府は、崩落し府道や棚田を埋めた約9万立方メートルの残土を半年かけて撤去した。周囲の棚田を買い取るなどして運び入れた。この残土撤去と土地取得に要した費用は13億円に上る。事件から8年以上が経過した今も求償できておらず、お手上げ状態だ。業者には上限の罰金2万円が科せられたのみ。

熱海市伊豆山の土石流は、崩落した盛り土の土砂は神奈川県から運び込まれてきたとみられている。尊い人命や財産が奪われ、静岡県や熱海市は土砂や廃棄物の処理費として21年度だけで30億円超を投じた。

 

平成26年(2014年)3月26日 当時松井一郎知事 記者会見

「豊能町にて発生した土砂崩落事故」について

 豊能町で発生をいたしました土砂崩落事故についてです。

 これは、周辺の住民の皆様に大変ご心配とご不便をおかけいたしております。改めておわびを申し上げます。府としては、現在、府道余野茨木線の全面復旧に全力で取り組んでいるところです。

 本日は、2点ご報告します。

 一つは、土砂崩落事故の再発防止に向けた許可ルールの見直し等について。

 今回の事故は、事業者への指導等に時間がかかり過ぎたというのが原因の一つであります。悪質な違反事業者に対して、スピード感を持って対処できるよう、監督処分のルールを強化いたしました。今後、悪質な事案には、いたずらに指導を繰り返すことなく、直ちに許可を取り消す等、厳格に対応をいたします。

 なお、本件以外の府内13の違反事案には、事故以降、特に厳しく対処をいたしておりまして、悪質な違反案件5件については、事業者に対して期限を定めて是正工事等を実施させております。これらについて、是正内容・期限を守らなければ、ルールにのっとり直ちに許可を取り消すという厳格な対処をしたいと思っています。

 また、関係機関が連携し、定期的に合同で巡視を行うとともに、森林法などに基づく他の規制についても、スピード感のある厳格なルールを見直すように指示しております。

 

私自身、その後、大阪府監査委員となり、同じく監査委員だった弁護士の方と、せめてあると言われている3億円は回収しようと取り組んだが、ダメだった。ぼろ儲け事業者はとっとと去り、最後に刑務所に行く人が事業者となって止めることも何もせず、崩落。完敗、敗北。

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