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2011年6月 6日 (月)

矛盾 何が正しいのか

 この週末、新聞などで大阪府議会の報道が多数なされました。

 今朝からは、東京からの報道がテレビでされています。

 コメンテーターの方の適当でいい加減な発言、テレビ収録に間に合わせて、何をどう調べたのか分からない発言にうんざりして、この間寝不足で疲れ果てている上に加えて疲れが増していきます。

 しかし、何が正しくて、何が正義なのかが、もう関係のない世界に突入しているんですよね。マスコミの報道が、世論を形成し、どんなに適当でいい加減でも、正しく正義になっていく世界。

 講談社の高木徹著『ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争』に近いです。

 一昨日の騒動は、事前に絵図らも決まって、どう流すかも事前に決まり、知らなかったのは、維新だけ。「強行採決」という絵図らをどう演出するかに時間が割かれていたんだな~と、今振り返れば思い当たる節がいっぱいあります。まんまと・・・。

 しかし・・・、会期延長のために議場に入る絵図らなんですよね。議案審議のための本会議ではなく、単純に「会期の延長」のために議場へ集まっただけ。

 府議会では、というか、地方議会では、午後5時と深夜零時に、「会期の延長」を議会にはからないと「流会」になってしまうんです。

 特に、6月3日(金)は、5月定例会の最終日のため、流会になれば、もう5月定例会は自然に閉会。議長に議案を提出しても、議会には上程されないという異常な状態で、最終日を迎えていました。

 「強行採決」、「バリケード突破」というのは、「会期の延長」であって、「定数削減の議案」についてじゃないんですよね。

 最大の問題は、「議会運営委員会の理事会なる会議」です。議長と各会派の幹事長が集まり、法的には何の効力もない会議が非公開・密室で行われ、議会の物事を決め、本来の法的拘束力のある議会運営委員会が形骸化し、ましてや、「本会議」なんてどうしようもなくなっている。

 特に今回は、①本会議場で、議案審議が出来ることがないがしろになっていること(議案に対する質疑も討論も出来るし、府民のみなさんが傍聴でき、マスコミにもフルオープン、動画も事務局が撮っている)、②議会運営委員会の理事会で「会期の延長」は合意されたと聞いているが反故にされたこと(しかしこれは非公開・密室のため、多くの議員は真実を知らない、私も)、これらのことはかなり問題。それに、議員削減議案に対し、質疑も別の提案も討論も取り下げたのは、この会議で。たった数名の片手くらいの人数が集まりこういうことが決まり、多くの議員はどうして取り下げたのかさえ分からない。非公開・密室、法的にまったく関係のない会議をつくって物事を決めること自体がおかしい。

 その昔、片山善博さんが鳥取県知事をしていたとき、片山さんが「県議会は学芸会」と言って物議を醸し出しましたが、何ら変わっていない。本会議場というフルオープンの民主主義の原点ともいうべき場所で議論ができる機会があったのに、議案質疑を拒否したのは我々ではない。どうして、非公開・密室、法的にまったく関係のない「理事会」という会議が重要視され、本来のオープンな会議が形骸化していくのか、さっぱり分からない。議会の出る所へ出て、自らの主張をするのが議会じゃないの?

 矛盾だらけですが、この国では、東京のメディアが垂れ流す情報がすべて正しいそうです。誠に残念なことですが・・・。

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